マーケティング調査や企画を行っている会社に勤めていたことがあり、最初はアシスタントとして働き始めました。広告の仕事は経験があったのですが、マーケティングや企画に関心が湧いてしまい、思い切って転職しました。マーケティングのアシスタントの仕事として、指示に従って企画書を作成したり、データ収集を行う仕事がメインでしたが、関心が高かったことばかりだったため意欲的に取り組めた気がします。中でも興味深々で取り組めた仕事は、市場調査です。実際にお店に足を運んで、販売されている品や売場の様子をチェックする作業は、買物好きの私にぴったりの仕事でした。

お店の種類で販売されているラインナップが違ったりするため、購入層に合わせた商品陳列になっていることを改めて知ったのです。また市場調査の仕事には、クライアントに報告するための資料作りの一環として、競合他社の商品を幅広く購入する作業もありました。競合他社の商品を知ることは、大切なマーケティング調査の一環です。こちらも大変興味深く取り組める仕事のひとつでした。サービスや製品などを販売している企業にとって、マーケティングを取り入れた活動は必須となっています。

関心があるという動機で転職した訳ですが、クライアントのパートナーとして活動できる仕事として、そのやりがいの大きさを実感する日々となりました。マーケティングデータは広告とは違い、サービスや製品などの方向性や見極めに役立つ情報として、すぐに大きな効果が出ることは少ないものです。しかし、企業の命運を握るといっても過言ではない活動だと感じました。勤めていた頃は、プライベートで買物に行った際も、市場調査目線で商品を見ることが多かったように思います。普段何気なく購入している日用品も、身の回りの家電品も、家や車なども、メーカーや販社の方々はあらゆる角度から売れるための工夫をされています。マーケティングの仕事をしたことで、そんな目線で世の中を見渡せる目が養えました。